私もラブラブファイヤーしたい。

 

「 映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン〜失われたひろし〜 」を観た。

ひろしメインかと思いきや、

今年はひろしがヒロインポジションのみさえがメインでした。

 

すごーくざっくりあらすじを説明すると……

格安新婚旅行ツアーでオーストラリアのある島を訪れた野原一家。

念願の新婚旅行を楽しもうとするひろしとみさえだが、旅行先でもみさえはこどもたちの世話に追われ、すれ違っていくふたり。

そんな最中、島の原住民・仮面族の儀式のためにひろしが誘拐されてしまう。

みさえたちとトレジャーハンターのインディ・ジュンコはひろしを取り戻すために奔走する。

……という、こんな感じのお話。超ざっくり。

ところどころマッドマックスみがあったり、インディ・ジョーンズみがあったりで楽しいです。

しんちゃん映画は映画館で観るのが楽しいね。

ギャグシーンで起こるちびっこの笑い声とかも含めて幸せな気持ちになれます。

 

それにしても泣いた。

終盤でぼろ泣きするというより、開始15分くらいのところからずっと同じペースで泣き続けていた。

( 正直、上映前の「 ミュウツーの逆襲Evolution 」予告ですでに私の眼球は潤み始めていた。ピカチュウのあのシーンはやっぱり無理。 )

 

近年のしんちゃん映画は、友情や家族愛を描く笑いあり涙ありのファミリー向けアニメ映画。という認識が強かったけれど、今回は家族愛より夫婦愛に焦点を当てた作品でした。

もはや前半は恋愛映画なのでは。

 

今回は起承転結で言うところの起が長くて、結構な時間を割いてひろしが攫われるまで、つまり野原家の新婚旅行の様子を描いているんだけど、その中でのひろしとみさえのすれ違いが苦しい。

夫婦愛と家族愛の両立の難しさ。

新婚当時のように男と女として、カップルとして楽しみたい2人の気持ちと、

ママとしての役目を無意識に背負っている、女の子からママに変わっているみさえ。

前半、テーブルに散らばるポーチの中身でずきんずきんきてしまった。後半ではリュックの中身について言及されるけど、それをなんでもないように言うママ・みさえに少し切なくなる。

 

展開としてはとても王道で、

こうなるぞ〜こうなるぞ〜〜っていうところを期待通り綺麗に突いてくれる。

個人的には「 夕陽のカスカベボーイズ 」、「 オトナ帝国の逆襲 」、「 逆襲のロボとーちゃん 」に並ぶくらいすきです。


序盤のイベントでみさえに「すきだ」とか「愛してる」とかがこっぱずかしくて言えないひろし、

そのあと登場するモブおねいさんには「だいすき」とか言ってて、

「私にはすきって言ってくれない癖に、ナイスバディのおねいさんにはすきって言えるのね!けち!(要約)」とキレるみさえに純粋に感情移入してしまい、ここからもう泣いてた。いや、その前のホテルでキャリーからワンピースを取り出すみさえでもう泣いてた。

新婚旅行くらいママじゃなくて女の子として見てほしかったんだよね、って。

ひろしさんとみさえちゃんで楽しみたかったんだね、って。

それでも終盤のとある場面ではママとしての強い部分が描かれていて、これまた泣ける。私はずっと泣いている。

 

劇中で流れる平成を代表するラブソングのカバーもとてもいい。

若い頃のふたりに戻ったような感じがありつつ、キャラソンとして歌っているからか上手すぎないところもいい。

みさえが歌っている「 Everything 」元々めっちゃすきなんだ〜〜よ〜〜〜〜

( 私のいちばんすきな月9ドラマは「 やまとなでしこ 」です。)

 

あと、終盤でのしんちゃんとひろしの会話。

すきなものについてしんちゃんが

「 おらのすきなものは、アクション仮面と、ななこおねいさんと、チョコビと、風間くんと…… 」と列挙するのだけど、

ここで「 風間くんたち 」でも「 かすかべ防衛隊のみんな 」でもなくて、

みんなをひとりずつ挙げようとするしんちゃんがすきだし、いちばんに風間くんを挙げるのもすき。

今回いつも以上に風間くん推されてた気がする。出番は少ないけども……。

何より、すきなものがたくさんあるしんちゃんは幸せだね。とてもいいことだね。ってまた泣く。


今年のゲスト声優が木南晴夏さんだということを知らずに観に行ったけど、普通に馴染んでてよかった。

クレしんはゲスト声優の選び方に安心感ある〜〜〜

イラッとするけど憎めない女ジュンコ。でも残念な女ジュンコ。すきだ。

「 絶対に無理 」って台詞はすきじゃないけど、それを否定し続けるみさえとのコンビはとても良かったし、みさえを見て変化していくジュンコもいい。

強い女はやっぱりいい。ふたりともかわいいし。

 

クレしん映画観たあとって、野原家はやっぱり理想の家庭だよね〜〜〜ってぽかぽかした気持ちで映画館を後にできるのでとても幸せ。

そんな感じの映画鑑賞でした。

 

Twitterに投稿しようと文章を認めていたのですが、感情のままに打ち込んだ結果これですよ。

140文字どころか1400文字超。

そんなわけで久しぶりのブログ更新でした。

ここまで読んでくださった方は果たしているのだろうか。

ありがとうございました。