《公演概要》佐藤佐吉賞Reborn「 ガムガムファイター 」
佐藤佐吉賞Reborn
「 ガムガムファイター 」
会場:花まる学習会王子小劇場
期間:2021年8月11日(水)〜15日(日)※全8公演
【あらすじ】
とにかく毛は気をつけて下さい。
一本でも落ちてると、超イメージダウンなんで。
広告代理店を辞めてラブホテルの清掃を始めた40男。
客の遺した排泄物と格闘する日々。
ある晩、アパートに凄まじい形相の女が現れ、それまでの「棚上げ人生」を覆すような日々が始まる……!
もう後がない……と思った後に搾り出すファイトの物語。
滋味ある人物造形と透徹した視点で精緻に描かれた所謂「中年文学」を、瑞々しい感性あふれる「青春性」を持った視点から再評価し、立ち上げる。
【公演日程】
8月11日(水) 19:00開演
8月12日(木) 14:00開演 / 19:00開演
8月13日(金) 19:00開演
8月14日(土) 13:00開演(託児) / 18:00開演
8月15日(日) 12:00開演 / 17:00開演
受付開始、開場は開演30分前です。
上演時間については後日改めてご案内いたします。
※14日(土)13:00公演は託児サービスを実施します。
要予約。イベント託児・マザーズ(0120-788-222)
0〜1才2,100円、2才以上1,050円
【会場】
花まる学習会王子小劇場
〒114-0002 東京都北区王子1-14-4 B1階
王子駅より徒歩5分
【チケット】
全席自由、当日精算
・一般:3,500円
・25歳以下:2,500円※要証明
・18歳以下:500円※要証明
【ご予約方法】
①ご予約専用フォームから
7月3日(土) 12:00より受付開始予定。
https://www.quartet-online.net/ticket/fighter?m=0rhiajc
②TwitterのDMから
http://twitter.com/tomoko_104/
《ご希望のお日にち・お名前・枚数》を明記の上、上記TwitterのDMよりお気軽にお問い合わせください。
【出演者】
安東信助(日本のラジオ)
小川夏鈴
鈴木研(第27班)
伊達香苗(MCR)
阿部公平(ネジマキトカゲ)
樋口双葉
髙橋陸生(劇団木霊/劇団夜鐘と錦鯉)
百々ともこ(劇想からまわりえっちゃん)
【スタッフ】
演出:井上瑠菜(露と枕)
脚本:池田美樹(劇団きらら)
音楽:大垣友(マチルダアパルトマン/第27班)
舞台監督:大石晟雄(劇団晴天)
音響:イサカトモフミ
照明:吉本琉奈(早稲田大学演劇研究会)
照明アドバイザー:黒太剛亮(黒猿)
舞台美術:里森恵
演出助手:木村穂香/加藤奏汰/関口真生
記録撮影:市川唯人
宣伝美術:内田倭史(劇団スポーツ)
制作・プロデューサー:池亀三太
企画・製作:佐藤佐吉演劇祭実行委員会
協力:
花まる学習会王子小劇場 / krei inc. / ECHOES
C&Oプロダクション / 劇団きらら / 露と枕
日本のラジオ / はえぎわ / MCR / 第27班
ネジマキトカゲ / 劇想からまわりえっちゃん
劇団木霊 / 劇団夜鐘と錦鯉
【公演特設サイト】
https://satohsakichisai.wixsite.com/reborn
https://twitter.com/satohsakichisai
《公演概要》オフワンズ 第5回公演「チンドル先生の愉快な授業」
オフワンズ 第5回公演
「チンドル先生の愉快な授業」
会場:千歳船橋 APOCシアター
期間:2021年6月18日(金)〜21日(月)※全6公演+公開ゲネプロ
【あらすじ】
僕はダニエル。
いわゆる受験生で劣等生って奴で、学校では少しからかわれているが、何とか高校生活を務めている。
ある日、僕の部屋に新たな先生が来た。
前の先生はダメだから殺したらしい。
成績を上げないと僕は死ぬらしい。
毎日僕を見ているらしい。
僕とその男
「チンドル・フィリップス先生」との戦争が始まる。
【公演日程】
6月18日(金) 公開ゲネプロ14:00開演 / 19:00開演
6月19日(土) 13:00開演 / 18:00開演
6月20日(日) 13:00開演 / 18:00開演
6月21日(月) 14:00開演
受付開始、開場は開演30分前です。
上演時間130分予定(途中10分休憩あり)
公開ゲネプロのみ撮影可能。
【会場】
APOCシアター
〒156-0045 東京都世田谷区桜丘5‐47‐4
小田急線千歳船橋駅より徒歩3分
※駐車場等はございませんので、お車でお越しの方は付近のコインパーキングをご利用ください。
【チケット】
・前売:3,500円
・当日:4,000円
・公開ゲネプロ:3,300円
【ご予約方法】
①ご予約専用フォームから
https://www.quartet-online.net/ticket/chindle?m=0rcihfc
②TwitterのDMから
http://twitter.com/tomoko_104/
《ご希望のお日にち・お名前・枚数》を明記の上、上記TwitterのDMよりお気軽にお問い合わせください。
【出演者】
松本知道
吉永翔
大沼賢太
神田初音ファレル
北林佑基
七里海流クノー
(以上、オフワンズ)
小林桃香(露と枕)
後関貴大
須澤聖樹(すだちの樹)
ハラグチリサ
百々ともこ(劇想からまわりえっちゃんひよこ)
秋山純
吉村優一
立川寛樹
【スタッフ】
脚本/演出/映像:鵜久森達彦
演出助手/映像:保科映優美
ムーヴメント:神田初音ファレル
照明:篠崎大樹
音響プランナー:松本知道
音響オペレーター:中村巴奈
舞台監督:吉永翔
舞台監督補佐:鵜久森達彦
舞台美術/小道具:大沼賢太
宣伝美術:吉永翔
制作:中村天音
制作アドバイザー:みずだけ豆太
【感染症対策について】
上演にあたっての新型コロナウィルス感染症対策については、下記ページをご覧ください。
https://offones2017.wixsite.com/mysite/offonesstage5taisaku
【オフワンズ公式ホームページ】
https://offonespc.wixsite.com/offonesofficialsite
【オフワンズ公式Twitter】
http://twitter.com/offones2017/
MMXX
大晦日ですね。
今年はなんだか、いつもの半分くらいしか時が経っていないような気がします。途中がすっぽりと抜け落ちてしまったような感覚です。
今回はそんな二〇二〇年の個人的振りかえり記事を書きます。
まず一月。さっそく趣味の話になりますが、この月は映画が大豊作でずっと映画館に居ました。映画館ではポップコーンよりチュロス派です。
アカデミー作品賞等を受賞した「パラサイト 半地下の家族」や「ジョジョ・ラビット」、邦画では「音楽」「his」がこの月公開でした。
ほかの思い出としては、友人とガンダムのスタンプラリーをまわったりしました。朝から寒いなか付き合ってくれたやさしい友人よ、本当にありがとう……。
続いて二月。
劇想からまわりえっちゃん「チャンバラ茶番!満員御礼!」、美貴ヲの劇さん「トーキョー・エレクト・クラブ」のお稽古が始まりました。
それぞれ四月末、五月末の公演を予定していましたが、どちらも新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け公演延期となりました。
(「チャンバラ茶番!満員御礼!」は「チャンバラ茶番!一生懸命えいえいおー」と改題し、来年四月に上演する予定です!おたのしみに!)
周りでも公演中止・公演延期が相次ぎました。
三月には本格的に外出自粛が呼びかけられ、四月には緊急事態宣言も発令。
この時期はオンライン飲み会が流行っていましたね。私は二回ほど参加しましたが、そのうち一回は飲酒せず、炭酸飲料を飲みながら雑巾を縫っていました。
引き続き緊急事態宣言発令中の五月。
このタイミングで、劇想からまわりえっちゃんに準劇団員のひよことして加入しました。
公演フライヤーなどで自分の名前のあとに、尊敬する先輩方と同じ劇団名が()で付いているのを見るといまだにどきどきします……。
そしてその翌月。えっちゃんの大先輩とみーさん、玉一さんと共にミスiD2021にエントリーしました!
残念ながらカメラテストにすすむことはできませんでしたが、加入してすぐに先輩方とこういった形で競ったり、配信をしたりと、普段あまり馴染みのない活動ができてとても新鮮でした。
また、ミスiD2021期間中私はずっとフルフェイスを被っていたのですが、そのビジュアルで撮影させていただいた360°劇場の短編映画「フルフェイス彼女」が七月に公開されました。
劇想からまわりえっちゃん主宰・青沼さんの初監督作品です。ご視聴がまだの方はぜひご覧ください。
(ご視聴はこちら ▹ https://youtu.be/dAc097boBKg )
八月には、ことのはboxさん第十五回公演「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-」に出演させていただきました。
度重なる延期で公演をすること自体がむずかしくなってしまった世の中でしたが、昨年十月以来の舞台出演。とにかくずっと演劇のことを考えていたら夏がおわっていました。
夏から秋にかけては考えることに注力した期間でした。
いままで当たり前だったことがむずかしくなって、周りでもやむを得ず演劇から離れた人たちを見ました。自分はありがたいことに演劇を続けさせていただいているけれども、それに対して、その環境や周りの方々に対して報いることができているだろうか。できるのだろうか。昔から常にこういうことを考えては悩む性格なのですが、この時期は特にそうでした。
ただ、私は 考えて・悩んだら・動く!という性格なので、そのぶん活動的な時期でもありました。
そんな中、十二月。
劇団中馬式さん第七回公演「 ミッドナイト・ホットスナック 」に出演させていただきました。
ご来場いただいたみなさま、そして応援いただいたみなさま、誠にありがとうございました!
八月の「 楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき- 」から四ヶ月ぶりの舞台出演でした。
実は秋頃にも情報解禁前に中止が決まってしまった公演があり、依然として心休まらない状態での本番となりました。
前述の通りぐるぐると考えていた時期にWSのお知らせを見て参加したのがきっかけです。同時に行っていたオーディションは受けていなくて、WSのみの参加でした。しかしその後、中馬さんから直接お話をいただき出演することになりました。うれしい。
今年の舞台出演はどちらもお芝居以外の面で気を揉むことの多い公演でしたが、観にきてくださる方、応援してくださる方の存在をつよく感じた公演でもありました。
「楽屋」の終演報告ブログでひたすらに「ありがたい……ありがたい……」と言っていましたが、本当にずっとそうです。本当にありがたいんです。
できることなら観にきてくださった方、応援してくださった方一人一人のお顔を見ながら直接お礼を言いたいです。でも、いまはまだ実現できないので、いつかこのわがままを叶えさせてください。
いつもお世話になっているだいすきな先輩方や友人たち、そして応援してくださっている方々に、いまは「また会いましょう」と約束することしかできないけれど、来年は少しずつその約束を果たしていけたらいいなと思います。
だからみなさんげんきでいてください。みなさんの周りの人たちもみんなげんきで。
あたたかくして、ごはんをたべて、たくさん寝て、すこやかに過ごしてくださいね。
私もまたげんきにお目にかかれるよう、そして自分との約束も果たせるようにがんばります。やりたいことがたくさんあるので!
改めて、今年もたくさんたくさんありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします……!
真夜中に まわる言葉と であう霜月
あっ、というまに十一月です。
ブログを書くのは久しぶりになってしまいました、百々ともこです。
さて、先日情報公開となりましたが、この度劇団中馬式さんの第七回公演「ミッドナイト・ホットスナック」に 咲良雛子(サクラヒナコ)役として出演させていただくことになりました。
さっそく公演情報の記事を読んでくださった方、応援のお声をかけてくださった方、ご予約のご連絡をくださった方、ありがとうございます。
この作品は昨年の五月に上演された、劇団中馬式さん第三回公演の再演となります。
私も当時拝見させていただいた作品で、今度はこうしてつくる側として関わらせていただけることがとてもうれしく、また、すこし不思議な心地がしています。
初演で観客として抱いた印象というものも勿論ありますが、これからお稽古をかさねて、あたらしい咲良雛子さんに出会っていけたらいいな、と。
そして、やさしさやあたたかさ、寂しさや、少しの後ろめたさ。そんなものを抱えながら、オールフィメールで新たに彩られる「ミッドナイト・ホットスナック」をお届けできたらと思っています。ぜひ、楽しみにしていてください。
本番は来月末。きっといまよりもずっとさむくなっていることでしょう。
風邪などひかず、変わりなく、みなさまとお会いできることを願っています。
今夜も冷えますから、あたたかくして過ごしてくださいね。おやすみなさい。
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劇団中馬式第7回公演
「ミッドナイト・ホットスナック」
◆脚本・演出
中馬真弥
◆会場
新宿シアター・ミラクル
◆日程
12月24日(木) 20:00
12月25日(金) 15:00 / 20:00
12月26日(土) 13:00 / 18:00
※上演時間60分予定
※受付・開場は各回開演の30分前
◆出演
イトウエリ
鹿島曜
菊池真衣
久保田伶奈
百々ともこ
◆チケット
一般 3,000円
23歳以下 2,500円
◆ご予約方法
専用フォームができました︎︎︎︎︎☺︎
https://www.quartet-online.net/ticket/chumansiki007?m=0qgbjea
上記URL、もしくはTwitterのDMよりご連絡ください。
《公演概要》劇団中馬式第7回公演「ミッドナイト・ホットスナック」
劇団中馬式 第7回公演
「ミッドナイト・ホットスナック」
会場:新宿シアター・ミラクル
期間:2020年12月24日(木)〜26日(土)※全5公演
【あらすじ】
大人になったらお医者さんになって、人を助けたい。そう思っていた。
のに、人と上手に喋れないから、私の夢は叶わない。
医大の入試の合否発表、私の番号はなかった。
泣いてしまった私、うずくまると降ってきた雪。
私いま、とっても困っている。
誰も助けてくれないはずだったのに、彼女は立ち止まった。
そして私に白いマフラーを巻いてくれた。
お礼は上手に言えなかった。
彼女みたいになりたくて、ハイヒールを履いた。
私が働くのは「パブ・スプリング」
ここで私は生まれ変わって、上手に人とお話する。
そしたらきっと、彼女にきちんとお礼を言うんだ。
【公演日程】
12月24日(木) 20:00開演
12月25日(金) 15:00開演 / 20:00開演
12月26日(土) 13:00開演 / 18:00開演
上演時間65分を予定。
【会場】
新宿シアター・ミラクル
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-45-2 カイダ第3ジャストビル 4階
・西武新宿駅より徒歩2分
【チケット】
・一般:3,000円(予約・当日共)
・23歳以下:2,500円(予約・当日共)
【ご予約方法】
①ご予約専用フォームから
https://www.quartet-online.net/ticket/chumansiki007?m=0qgbjea
②TwitterのDMから
http://twitter.com/tomoko_104/
《ご希望のお日にち・お名前・枚数・券種》を明記の上、上記TwitterのDMよりお気軽にお問い合わせください。
【役名・出演者】
大野和泉役…イトウエリさん
本田由紀役…鹿島曜さん
桂英美里役…菊池真衣さん
衿島旭役…久保田伶奈さん
咲良雛子役…百々ともこ
【感染症対策について】
【こりっち公演情報】
https://stage.corich.jp/stage_main/89708
【公式ホームページ】
https://mychuman.wixsite.com/chumansiki/
【公式Twitter】
http://twitter.com/chumansiki/
《終演報告》ことのはbox「 楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき- 」
ことのはboxさん第15回公演
「 楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき- 」
無事に全公演が終演いたしました。
ご来場くださったみなさま、応援してくださったみなさま、誠にありがとうございました。
今年三月、五月に出演させていただく予定だった公演が共に延期となり、およそ一年ぶりの舞台出演でした。
今回も直前まで本当に公演できるのか・公演が始まってからも千秋楽を無事に迎えられるのかという不安が拭えずにいたのですが、(正直いまもまだすべてがおわったわけではないですから、安堵はしていられないのですが)ひとまず予定していた公演をすべて終え、この日を迎えることができたことをこころから嬉しく思います。ご協力を賜り誠にありがとうございます。
顔合わせからきょうまでの二ヶ月間、ずっと作品のことを考えていました。
それは至極当然なことなのですが、今回に関して言えば「楽屋」という戯曲のこと、女優D(キー子)という役のこと、原田さんからいただく演出について考え、自分の未熟さに悩み、そしてそれに加えて 無事に上演できるのか・観ていただくために自分ができることはなにか と考えていました。
久しぶりに舞台に立てる、お芝居ができるというよろこびはもちろんありましたが、作品を楽しみにしていただいていること・応援していただいていることに対して報いなければというきもちがとにかく大きく、なによりこの作品をまず舞台の上に持っていかなければと、できることをすべてして本番にのぞみました。
公演期間中もアルコール消毒や検温、そのほかさまざまな対策を講じてくださったことのはboxさん、そしてご協力くださったお客さまのおかげでこうして千秋楽を迎えることができました。本当にありがとうございます。
今公演では面会を行わない代わりに、舞台上から客席まで一定の距離をとり、マスク及びマウスガードをした状態でご挨拶をさせていただく《非接触アフターイベント》を実施しました。
なかなか珍しいかたちでの面会でこちらとしても少し不思議な感覚ではありましたが、二メートルの距離を挟んでいても、来てくださった方のお顔をちゃんとみてお話できるということがとても嬉しかったです。なにより、整理券をとって待ってくださったこと、お話したいと思ってくださったことがとにかく嬉しい。本当にありがとうございます。
いままでとはちがう上演環境のなか、それでも劇場に足を運んでくださることが本当にありがたくて、嬉しくて、この終演報告のなかで何回「ありがたい」「嬉しい」と打っているのかわからない。笑
ほとんどの語尾に「本当にありがとうございます。」とついていますが、文字になっている数十倍、数百倍のきもちを抱いてこの文章を認めています。
また当たり前のことを言いますが、本当に「有り難い」んです。めったにないことなんです、誰かに応援してもらうことって。誰かに認識されているだけでも嬉しいのに、気に留めてくださって、会いにきていただけるってすごいことです。本当に本当にありがとうございます。
ほぼ毎日更新しているTwitterでは情報を伝えることを優先しているので、あまりこう、まとまった文章を更新する機会がないのですが、この期間中に抱いたきもちはどうしても140文字におさまらなくてブログにしました。
このような状況下にも関わらずたくさんのお客さまにご来場いただき本当にありがたく思います。
いつも応援してくださっている方、舞台のたびに観に来てくださる方、今回初めて私を知ってくださった方、過去にご一緒させていただいただいすきなひとたち、演劇を通して出会ったたくさんのたいせつなひとへ、いまの私ができるかたちで報いていきたいと今回改めて感じました。
お稽古中は自分の未熟さに情けなさを覚えたりもしましたが、それもすべて糧にして、つぎにお目にかかるときにはいっそう成長しているように精進して参ります。
改めて、ご来場いただいたみなさま、応援していただいたみなさま、ありがとうございました!
女優D役 百々ともこ
\みんなしっかり休養と睡眠をとってね!/
愛しかないので、
ご無沙汰しています、百々ともこです。
きょうは先日まで参加していたCHEERZというアプリのイベント配信でお話した映画についてまとめます。連想ゲームのようにお話していたのでなかなかすべては厳しいですが、思い出せる範囲で書いていきます。
少し長くなりますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
【上半期鑑賞お気に入り映画5本】
※年は製作された国での公開年。
※人名は基本的に敬称略です。
■ジョジョ・ラビット(2019年、アメリカ)
第二次世界大戦末期のドイツ。主人公はナチスに心酔し、ヒトラーをイマジナリーフレンドに持つ10歳の少年ジョジョ。
反戦映画であり、ボーイミーツガール映画であり、少年の成長譚でもある作品。
少年だから見えないもの、少年だからこそ見えるもの。足元に希望も絶望も託す演出が残酷さも孕んでいて素敵です。
「リチャード・ジュエル」と同日公開だったため、私はひとりでサム・ロックウェル祭りを開催していました。この2本を観たら「グリーンマイル」も改めて観よう!
少年が主人公、そしてナチスを題材にした作品と言うと「縞模様のパジャマの少年」も有名ですが、こちらは精神的に安定しているときに観た方がいいかもしれません。
瞳があまりにも印象的なブルーノ役エイサ・バターフィールド出演作では「僕と世界の方程式」もおすすめ。
■スウィング・キッズ(2018年、韓国)
朝鮮戦争下の捕虜収容所。新しく赴任してきた所長の指示で収容所のイメージアップのために結成された寄せ集めのタップダンスチーム《スウィング・キッズ》の物語。監督は「サニー 永遠の仲間たち」で知られるカン・ヒョンチョル。
タップダンスが登場するので当たり前なのですが、前述の「ジョジョ・ラビット」同様足元が印象的な作品。ゆるゆると笑えるシーンも挟みながらすすむ前半に比べ、衝撃的なほど怒涛の後半に放心状態で劇場を後にした記憶があります。苛酷な運命に呑まれながらも踊りたいという欲求にまっすぐになっていく登場人物たちが眩しい。
■ミッドサマー(2019年、アメリカ・スウェーデン)
※グロテスクな描写があります。
九十年に一度行われる夏至祭に参加するため、スウェーデン奥地の小さな村を訪れた大学生たちを襲う恐怖を描く。高熱を出したときに見る悪夢のような映像が約150分間続きます。
同じアリ・アスター監督の「へレディタリー/継承」、似た印象の作品として「ウィッカーマン」のお話もしました。どれも不安が漂う救いのないタイプの映画です。
また、不安になる映画として「フッテージ」についても少しお話しましたね。冒頭のピタゴラ首吊りはやっぱり強烈です。初っ端から映像的ピークがきてしまうのは少し物足りない気もしますが、それでも素晴らしく惨いです。期待に応えてくれるやさしいホラー。
この記事ではグロテスクな描写についてはすべて注釈を入れていくつもりなのですが、あくまで私個人の主観なので、耐性のない方はアクション等がありそうな作品も避けた方が無難かもしれません。
また、わかりやすい例を挙げるならば「グリーン・インフェルノ」あたりが大丈夫でしたら今回の記事でご紹介する作品はすべて観られると思います。参考になれば幸いです。
■ファイティング・ファミリー(2019年、アメリカ・イギリス)
イギリスの元プロレスラー・ペイジの伝記映画。
WWEのトライアウトを受け単身渡米、馴染めない環境で闘うペイジとその家族の物語。泥まみれのスポ魂シンデレラストーリーという印象でした。熱い!
前述の「ミッドサマー」と同じくフローレンス・ピュー主演ですが、(当然ながら)まったく違う役どころでどちらも魅力的です。こっちはかわいいフローレンス・ピュー。
■エクストリーム・ジョブ(2019年、韓国)
解体寸前の麻薬捜査班がフライドチキン屋さんに扮して麻薬密売組織の捜査をする話。
序盤のテンポの良さ、中盤の振り切ったグルメ映画っぷり、ラストのキレキレアクション。とにかくテンションが上がるもの全部詰め込みました!みたいなおもちゃ箱のようなたのしい作品です。チキンが食べたくなる!
「スウィング・キッズ」に続いての韓国映画2本目。
最近は旧作新作を問わず以前より韓国映画を観るようになりました。
オスカー受賞の「パラサイト 半地下の家族」や、少し古いところでは「私の頭の中の消しゴム」や「アジョシ」、最近だと「哭声/コクソン」や「新感染 ファイナル・エクスプレス」のお話も度々しましたね。
また、最終日の配信で個人的にすきな韓国映画としてあげた「音痴クリニック」と「あなた、その川を渡らないで」もおすすめです。
前者はザ・韓流ドラマですが、気軽に観られてげんきになれる作品です。
後者は田舎で暮らす老夫婦を追ったドキュメンタリーですが、日々の出来事と二人の変化を淡々と映していて、しかし全編通してあたたかさを感じられるやさしい作品です。もし機会があれば。
【そのほか、配信のなかでお話した映画】
■バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ
(1985年・1989年・1990年、アメリカ)
1985年のカリフォルニア州ヒルバレー。
ロックとスケボーと恋人のジェニファーに夢中な少年マーティと、変わり者の科学者ドクが繰り広げる時空を超えた冒険。
これ、説明しなくても誰もがあらすじを知っている作品なのでは……?しかし改めて文章に起こすとなると、時系列が結構むずかしいです。特にPART2はいろんな時代を往復しているので他者に説明するとなると少しややこしくなるかもしれません。
2007年から2019年まで放送されていたドラマ「ビッグバン★セオリー」のシーズン8第5話では、レナードをはじめとする登場人物たちがBTTF2の時系列図をホワイトボードに書いて議論するシーンがあります。図解するとちょっとわかりやすいかな。
ちなみに同エピソードには「グレムリン」や「ゴーストバスターズ」等の話題も出てくるのですが、BTTFとグレムリンは同じユニバーサルスタジオのセットを使用して撮影しています。
なんにせよ誰もが知るタイムトラベル映画の金字塔ですね。ペプシを飲みながら観たい。
私は配信中もSNSでも普段の生活でも度々お話をするくらいにはこの作品がすきなのですが、観たことがないという方にはまず一作目の冒頭シーンだけでも観ていただきたいです。もちろん三作すべて観ていただけたら最高なのですが、まずは導入部分を。
わくわくさせる演出とその後の伏線が凝縮されていて宛らエンタメのお手本。閉塞的なドクの部屋から一気に世界が広がる、その後の壮大な冒険を予感させる最高のオープニングだと思っています。
CHEERZのイベント期間中に金曜ロードSHOW!でのBTTF三週連続放送があったのですが、その翌週の放送作品が「レディ・プレイヤー1」だったので「AKIRA」のお話もしました。「さんをつけろよデコ助野郎!」と「途中まで聞いてましたァ!」は生きているうちに言ってみたい台詞です。
また、ロバート・ゼメキス監督繋がりで「永遠に美しく…」や「フォレスト・ガンプ/一期一会」のお話もしました。
ちなみに「フォレスト〜」で個人的にすきな吹替版の台詞としてご紹介した「石って、意外に落ちてないもんだなと思った。」は、物語終盤で出てきます。字幕版だと「投げる石が足りない時もある」でした。
どんな場面での台詞なのか、気になった方はぜひ観ていただけたら幸いです。
■劇場版美少女戦士セーラームーンR(1993年、日本)
うさぎたちの前に突如として現れた謎の青年フィオレ。異様なまでに衛に執着する彼の正体は、キセニアンという悪魔の花に操られた異星人だった。
同時上映の「メイクアップ!セーラー戦士」を併せても80分未満のコンパクトな作品です。
のちに「少女革命ウテナ」を担当する幾原監督の個性的な演出が全開。特に終盤の曲の挿し込み方は最高。王道の勧善懲悪展開を走りながらも、弱虫泣き虫わがままなうさぎが何故周りに愛されているのかがよくわかる、大人にこそ観てほしい作品。うさぎとフィオレの対比にも注目。愛と恋。
アニメ映画のお話はあまりしていない気がするのですが、「若おかみは小学生!」と「機動戦艦ナデシコ-The Prince of darkness-」、劇場版Rと同じ幾原監督の「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」のお話をしたのは覚えてます……。
あと、今年の映画館はじめとして「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を観に行ったお話もしたかな。
■ボヘミアン・ラプソディ(2018年、イギリス・アメリカ)
イギリスのロックバンドQUEENのフロントマンフレディ・マーキュリーの伝記映画。
1985年のライヴエイド出演までを描いていますが、脚色の範囲を超えるくらい史実と違うところもあります。これは伝記映画というよりライブですね。
最近改めて鑑賞したのですが、序盤の展開が非常に速いんですよこの作品。スターダムの駆け上り方もすごいんですが、具体的に言うと、いつのまにか加入しているジョン・ディーコンとか……。
本当に、ラストのライブエイドのためにそれまでの2時間を積み上げている感じ。
可能ならばなるべく劇場で鑑賞することをおすすめします。
公開当時この映画を、"ブライアン・メイとロジャー・テイラーによるフレディ・マーキュリーへのラブレター"と表現している方が居ましたが、まさにそんな印象があります。愛しかない。
伝記映画の流れで「ロケットマン」と「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」のお話もしました。
ボラプを観てQUEENの楽曲が気になった方、現在のQUEENが気になったという方には現在Netflixで配信中のドキュメンタリー「クイーン+アダム・ランバート・ストーリー:ショウ・マスト・ゴー・オン」をおすすめします。第91回アカデミー賞授賞式のオープニングパフォーマンスも併せて観てほしい。
アルバム「Queen Ⅱ」のジャケットのフレディのポーズは当時のカメラマンミック・ロックが、フレディの自宅に飾られていたマレーネ・ディートリッヒのポスターからインスピレーションを受けオマージュとして撮影したという逸話があり、劇中でもマレーネの写真が登場しています。小道具や衣装の細かさ、再現度の高さもボラプの魅力のひとつですね。
そんなマレーネ・ディートリッヒ、「間諜X27」や「情婦」などおすすめしたい作品がたくさんあるのですが、なんといっても「上海特急」。一般的に代表作と言われるのはこれですかね。ジェーン・ワイマンと共演した「舞台恐怖症」も、賛否の分かれる作品ではありますが、ヒッチコック的映像が満載で観ていてとても楽しいですよ。
この記事では比較的近年の作品ばかりを挙げているので、ここで一旦少し古めのものもおすすめしておきます。
ちなみにラーメンズさんのネタにも「マレーネ」をテーマにしたショートコントがあります。だいぶ昔ですが。
というわけで、特に頻繁にお話していた映画3本をご紹介しました。
普段私が観ている作品の傾向からしても、このまとめ記事の内容が洋画寄りになってしまうのは必定なのでここで2本ほどすきな邦画のお話をします。
■蒲田行進曲(1982年、日本)
つかこうへい作演出の舞台作品を深作欣二監督が映画化した作品。きちんとは観たことがないがエンディングは知っているという方もいるのではないでしょうか。
大作映画「新撰組」を撮影中の東映京都撮影所。
主演の倉岡銀四郎は自分の出世のために、身重の恋人小夏を付き人である大部屋役者のヤスに押し付ける。
自分の子じゃないと知りながら小夏の出産のために日々斬られ役でお金を稼ぐヤス、そんなとき映画のクライマックスである階段落ちのスタントを引き受けることになり……。
映像のクライマックスとしてはやはり階段落ちだと思うんですが、物語としてはヤスが保険金の受取人やらを大勢連れて帰宅し、小夏に咎められて爆発、大暴れしたあとにぽつぽつと語り出すシーンかなあ。個人的にすきなのは倉庫での銀ちゃんと小夏のシーンです。登場人物がみんなきたなくて、悪人じゃないけど良い人でもないんですよね。でもそれが愛おしく、魅力的にうつっているからすごい。
時代は変わるし私自身の考え方も時と共に変わっているはずですが、こどもの頃に観てからいまでも変わらずいちばんすきな邦画です。
■下妻物語(2004年、日本)
ロリータファッションを愛する高校生桃子と、がっつりヤンキーの暴走族イチゴの少し変わった友情を茨城県下妻市を舞台に描くコメディ映画。自分を貫き通すかわいくて逞しい女の話。
今更知ったのですが、音楽に菅野よう子さんが関わってらっしゃるんですね。驚いた。
私は菅野よう子さんを「マクロスF」で知り、その後「天空のエスカフローネ」や「カウボーイビバップ」、坂本真綾さんの楽曲などでよく触れていたのですが、邦画では「ハチミツとクローバー」や「海街diary」も担当されていますね。お名前を聞くと あ〜〜!って納得する……。
配信中、邦画でははほかにも「時をかける少女」や「キサラギ」、「クワイエットルームにようこそ」、「花とアリス」、「GO」、「ジ、エクストリーム、スキヤキ」などのお話もしていた気がしますが、やはり記事にしても洋画に偏ります……。
■ヘアスプレー(2007年、アメリカ・イギリス)
1960年代のメリーランド州ボルチモアに住む、ダンスとおしゃれがだいすきなビッグサイズの女の子トレイシー。彼女の夢は人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演してスターになること。
人種差別などの社会問題を詰め込みながらも、底抜けにポジティブな主人公と、楽しい曲やダンスに魅せられる。観たあとに踊りたくなる作品。
ミュージカル映画だと「RENT」、「フットルース」のお話もしたかな?
そういえば配信中に「一番すきなケヴィン・ベーコンはなんですか」というコメントをいただいたのですが、やっぱり改めて考えても私の一番は「フットルース」でした。あとは「激流」「トレマーズ」もすきです。
■ブルース・ブラザース(1980年、アメリカ)
刑務所から出所したばかりの兄ジェイクとその弟エルウッドが、生まれ育った孤児院を存続させるために奔走する、SNLのスケッチを基にした音楽映画。しかし奔走という言葉が似合わなすぎるくらい終始飄々としているふたりが面白い。破天荒とはまさにこのこと。
そしてこの作品、なんといっても出演者が豪華なんですよね。
レイ・チャールズにジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、キャリー・フィッシャー、果てはスティーブン・スピルバーグも出演しています。とにかく楽しい映画!何も考えずに観てください。
■ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年、イギリス)
※グロテスクな描写があります。
だいすきなゾンビ映画です。とにかく登場人物たちが愛おしい。
エドガー・ライト、ナイラ・パーク、サイモン・ペッグ、ニック・フロストによるスリー・フレーバー・コルネット三部作の一作目。
サイモン・ペッグ出演作では「変態小説家」のお話もしましたね。コインランドリーで洗濯の仕方がわからないシーンがすきです。
ゾンビ映画だとほかに「カミングアウト・オブ・ザ・デッド」や、短編ですが「FIST OF JESUS」のお話もした……かな……?
「カミングアウト〜」は少し痛そうな描写が多いですがおすすめです。序盤の展開の速さが気持ち良い。
「ショーン〜」の雰囲気がすきな方には「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」もおすすめ。こちらはゾンビではなくスプラッタコメディですが。
■スイス・アーミー・マン(2016年、アメリカ)
無人島で遭難し自殺しようとしている主人公ハンクが、海岸に打ち上げられた青年の死体と出会い故郷を目指す物語。そんなにがっつりと故郷や生還を目指している訳ではない。序盤は何を観ているんだ……?という気持ちになってくるが、いつのまにかそのシュールさに飲み込まれる。ふんわり生きることを考えさせられ、ぼんやりでも生きていていいんだと思える作品。
ポール・ダノ出演作では「リトル・ミス・サンシャイン」や「グランドフィナーレ」も良いですよね。
■セブン(1995年、アメリカ)
※グロテスクな描写があります。
七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件を追う刑事たちを描くサスペンス映画。
あまりあらすじを説明したくない……。公開から二十五年経った作品に対して言うのはおかしな話ですが、初見の方はあまり前情報を入れずに観てほしいです。
同じくデヴィッド・フィンチャー監督作品では「ファイト・クラブ」もだいすきです。だいすきなんですけど、意外と配信中お話していなかったかもしれない。こちらは映画も面白いですが、原作も超面白いので機会あればぜひ読んでみてください。
前述の不安になる映画とは別に、後味のよくない作品のお話もしましたね。
「セブン」もあまりすっきりする終わり方の作品ではないと思うのですが、後味のわるい映画といったら「ミスト」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ですかね。どちらも終わったあとの余韻がずっしりです。でもだからこそ面白く、また観たくなるのですが……。
この記事を書いていて、コメディと音楽映画が多いのに対してサスペンス映画が少ないなと感じました。露骨な偏りが見受けられる。
サスペンス系でお話したものだと「メメント」や「ユージュアル・サスペクツ」、「スプライス」あたりでしょうか。あとはサスペンスというよりスリラーですが「エスター」とか?
明るめな作品の方があらすじを説明しやすく、また、サスペンス映画に比べてネタバレに慎重にならずに済むから偏るんですかね。もっと上手にお話して、すきな作品を共有できたらうれしいですね。
■N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年、アメリカ)
ひょんなことから怒り抑制セラピーを受講することになった男性に巻き起こる騒動を描いたコメディ映画。
うだつの上がらない残念な男を演じるアダム・サンドラーのはまりっぷりも然ることながら、ジャック・ニコルソン演じるセラピストがクレイジーを通り越してサイコすぎてちょっと怖い。
途中で登場するウディ・ハレルソンが強面かっこいい。「グランド・イリュージョン」が観たくなっちゃうね。
■ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年、アメリカ)
※グロテスクな描写があります。
B級ホラー映画の世界に迷い込んでしまった若者たちが、生きて残るためにホラー映画あるあるに抗ったり映画の中の人物たちと協力したりしながら元の世界を目指すお話。
ホラーかと思えばコメディにハートフルな展開もあり、80年代ホラー映画へのオマージュ満載の楽しい作品です。ちょっとチープな映像やエンドロールまで愛しい。
みんなだいすきアダム・ディヴァインがいつも以上にウザい役で登場します。でもこういう登場人物、B級ホラー映画にいるよね、と納得しちゃう。
これがすきな方はたぶん、いやきっと、「キャビン」もすきだと思います。
■タリーと私の秘密の時間(2018年、アメリカ)
三人の子を持つマーロは、兄の紹介で夜間限定のベビーシッター・タリーを雇うことに。ふたりの間に生まれる友情や、タリーと出会って変化していくマーロの姿を描いています。ちょっとイヤな役どころだけど、マーロの旦那・ドリューの存在が良いです。
同じくジェイソン・ライトマン監督脚本の「サンキュー・スモーキング」もちらっとお話しました。こちらは煙草研究所の広報部長が主人公ですが、喫煙シーンが一切ない。煙草というわかりやすいパッケージを通して、実際には違うテーマを提示している作品。ジャンルとしては風刺コメディですが、皮肉も嫌味っぽくなくすっきりとしていて観やすいのではないかと。
■スキン〜あなたに触らせて〜(2017年、スペイン)
※グロテスクな描写があります。
パステルカラーの可愛らしい映像で描く、という意味では「JUDITH HOTEL」等が近いのではないでしょうか。描いているものは全然ちがいますが。
受け取り方にものすごく幅がありそう(そもそも受け付けない人も多そう)な作品ですが、私にとっては、人間は皆綺麗ではないということを思い出すことができる作品でした。理想を押し付けたような描写になっていないことも救い。
■パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年、インド)
実在の発明家アルナーチャラム・ムルガナンダムをモデルにした伝記映画。
主人公は奥さんが生理に苦しんでいるのを見て、低価格で安全な生理用ナプキンを開発することを決意するのですが、物語の最初から最後まで愛に満ちた優しい作品です。しっかり歌って踊るシーンもあります。
■セサミ・ストリートへ愛を込めて〜エルモに命を吹き込んだ人形師〜(2011年、アメリカ)
エルモの人形師ケビン・クラッシュの生い立ちや、エルモというキャラクターの誕生を追ったドキュメンタリー映画。
人形の顔の角度を少し変えるだけで、変わっていないはずの視線までちがって見えて、全体もまったくちがう表情に見える。本当に魔法にかけられたように、人形が生きている。職人技ってこういうことなんだなと感じます。心がつかれたときに観てほしい、愛に溢れた作品です。
■37セカンズ(2020年、日本・アメリカ)
生まれた時に37秒間呼吸が止まったことで脳性麻痺になった女性が主人公。自由にならない身体や周りの目、母親の過干渉などの息苦しさから抜け出し自立していく、ざっくり言ってしまえば成長物語。前半と後半でだいぶトーンの変わるなかで、一貫した主人公ユマの逞しさがかっこいいです。こういう映画は説明や感想が特にむずかしいですが、なんというか、理想を押し付けない、一人の女性の話として描いていたのが良かったなと思います。中盤のお風呂のシーンのあたり、お母さんがあそこまで過保護になってしまう理由は勿論わかるのだけど、それが逆に切なく痛々しく、残酷に見えて、わんわん泣いてしまいました。
■ハッピー・デス・デイシリーズ
(2017年・2019年、アメリカ)
自分の誕生日パーティーに向かう途中、お面を付けた謎の人物に殺されてしまった主人公。
目を覚ますと既に過ぎたはずの自分の誕生日の朝。既視感に疑問を抱きながら一日を過ごすもまた同じお面の人物に殺されてしまう。そして目を覚ますとまた誕生日の朝……。
所謂タイムループものです。ループもので有名な作品と言ったら「恋はデ・ジャヴ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」かな?あと最近「ミッション:8ミニッツ」を観ました。
最初はホラー風味、途中で主人公がループを理解し楽しみ出してからはコメディ色が強く、見ていて気持ちが良いです。水着でスカイダイビングとか。
個人的には同じクリストファー・ランドン監督の「ゾンビワールドへようこそ」もおすすめです。どちらも登場人物がみんな可愛らしいです。
■キングスマンシリーズ
(2014年・2017年、イギリス・アメリカ)
世界最強のスパイ機関《キングスマン》の活躍を描くスパイアクション映画。
「Manners Maketh Man」とにかくスタイリッシュな豪速球どストレートのかっこよさを浴びせられる作品です。
一作目では、亡き父の跡を継ぎキングスマン候補生となる元海兵隊の青年エグジーの成長を描き、二作目ではアメリカのスパイ組織ステイツマンと共闘。更に師匠との共闘という胸熱展開もあります。エルトン・ジョンが想像以上に出てきます。
あ!二作目のハル・ベリーがすきな方はぜひ「ジョン・ウィック:パラベラム」も観てほしいです……。
どちらもスーツ!わんちゃん!バトル!最高でしかないです。
九月公開予定の続編「キングスマン:ザ・ファースト・エージェント」も楽しみです。このあいだ予告観て興奮しちゃった。
以上、配信の中でお話した映画をざざざーっとご紹介しました。
さすがに有名な作品ばかりなのであれなんですが、もし観たことがない作品があったら、ぜひこの機会に観ていただければうれしいです。ぜひ感想を教えてください。
そして、七月以降の公開作で気になっているものとしてお話したのは恐らくこのあたりかな……。
・カセットテープ・ダイアリーズ(公開中)
・悪人伝(公開中)
・アングスト/不安(公開中)
・のぼる小寺さん(公開中)
・ディック・ロングはなぜ死んだのか?(8月7日公開予定)
新作も旧作も観たい作品が多すぎて、人生の時間が足りません。
生きているうちにどれだけのすてきな作品に出会えるかわからないけど、ひとつでも多くの知らない世界に出会いたいです。長生きしなきゃ。
はじめに考えていたよりもだいぶ長い記事になってしまいました。
おそらく上記以外にもお話した作品がたくさんあるんですが、なかなかすべては思い出せないのできょうはここまでです。
もしまたどこかで映画のお話をする機会がありましたら、ぜひあなたのおすすめを教えていただけるとうれしいです。
では、百々ともこでした。